大谷石研究会の歩み | NPO法人 大谷石研究会

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大谷石研究会の歩み

 大谷石研究会は、2001年7月に大谷石文化の再認識及び新たな発掘とその情報の発信、大谷石に携わる産業の再生活動及び大谷地区の観光の振興を目的に、初代理事長小野口順久氏、伊藤利光氏、高橋啓子氏の3名の発起人の元、多岐にわたる分野のメンバー40名程で発足いたしました。その後2005年12月にNPO法人の認証を得ることが出来ました。発足当初より2016年まで理事長を務め、今日の研究会を築いてきた小野口順久氏(顧問)」の功績、そのあとを引き継ぎ、2023年まで理事長として研究会の発展に寄与してきた塩田潔氏(顧問)に深く感謝いたします。そして2023年現在、会員数は110名を超える組織になりました。
現在までの主な活動は、2006年にそれまでの活動の集大成とも言うべき「大谷石百選」を、2016年の増版分も含めて合計5,500部を刊行し好評を得ました。同時に大谷及び大谷石建築の「ポストカード」も2度にわたり製作販売しました。また研究会の広報誌「大谷石」は発足当初より年2回、各3,000部を発行し、会員及び関係機関に配布しています。
 旧大谷公会堂は(更田時蔵設計・国登録有形文化財)を有効活用すべく、長年移築保存活用を訴えて来ましたが、
道路拡張工事に伴い移築保存活用が決定した事は大変喜ばしいことです。これはひとえに初代理事長である小野口順久顧問の「熱い思い」の賜物と言えると思います。
 2012年に宇都宮市より「景観整備機構」の認定第2号を受けたことから、宇都宮周辺の石蔵が集積した「街道集落の調査」を、宇都宮大学安森研究室(現千葉大学教授安森亮雄氏)と協働で行ってまいりました。旧日光街道の西根地区を皮切りに、田原街道の上田原地区、上田地区、芦沼地区と地元住民の方々の協力のもとに4地区の調査を行い、それぞれの地区と合同報告会を行い、石蔵集落の今後の保存や景観のあり方等いついて行政を交えて話し合いました。その後「街道集落の調査」は、小山高専小林研究室+安高研究室及び宇都宮大学遠藤研究室との協働にて田中・門前地区、大谷地区、西下ケ橋地区と続いています。
 2013年より市の協力をいただきながら「街道集落の調査」と並行して、市民を対象にした大谷町や周辺の大谷石建造物を巡る見学会を、我々会員のガイドのもとに年1~2回行っています。現在も申込み多数で市民の関心も高いようです。
 2016年には小学生向けの社会科副読本「大谷石の魅力」を10,000部刊行し、市内の小・中学校に配布しました。これは子供たちに地元の宝「大谷石の文化」を学んでもらい、地域資源を大切にする心を育んでもらいたいとの願いを込めて作成したものです。この事業には宇都宮市の「市民活動助成金」の交付を受けました。続いて2017年にも市の助成を受けて、教師向けの解説書して「大谷石の魅力」とCDを制作しました。
 2017年11月に大谷・大谷石・大谷石文化―未来へと題し、「石の街うつのみやシンポジウム」を開催しました。
参加した170名程の市民や県内外の方々からの大いなる評価と、大谷・大谷石・大谷石文化への興味を持っていただくことが出来ました。
 2022年11月には大谷石建造物の写真集第2弾として、大谷石を取り入れた話題の作品や最近の作品を含めて
全て新たに撮り直して編集した「大谷石 未来へ」を3,000部出版しました。
凝灰岩としての大谷石等、「石の文化」は全国に存在しています。そしてそれらは土木用、建築用素材として日本人の生活文化を支えてきました。そのなかで特に「大谷石」は、「旧帝国ホテル・ライト館」にF・Ⅼ・ライトが使用したことにより、一気に近代建築の素材として華が咲き現在に至っています。

これから目指すもの

 念願の「日本遺産登録」が実現した現在、大谷町を核にする周辺地域には、大谷資料館を中心に観光を目的した人々が押し寄せています。また、新たな観光や物販、飲食施設など地元企業をはじめとする民間企業による経済活動が活気を帯びています。
 核となる大谷町周辺は、歴史ある「大谷寺」を中心に自然美と人工美を兼ねた独特の景観であると同時に、現在も稼働中の大谷石に携わる産業があればこその風土です。
この地に歴史を紡いできた旧大谷公会堂、渡辺屏風岩の石蔵、かやぶきの家渡辺家、石室を有する大久保家、小野口家住宅などの歴史的建造物や西根集落などが景観に彩を添えています。
 それらの歴史的建造物が継続的に保存活用されることにより、「世界の大谷」として輝くことをめざして活動して行きたいと思います。
 宇都宮にとって「大谷石」はなにもの代えがたい「地域ブランド」です。未だ埋もれている大谷石文化の発掘活動そして情報の発信及び素材としての大谷石の新たな活用など、大谷町が日本はもとより「世界の大谷」を目指すべく活動をし、全国に広まる凝灰岩等軟石の「石の文化」を擁している、各地の「石の街」とのネットワーク創りを通じ交流することにより、日本人の生活や近代産業等に貢献してきた「石の文化」に光を当てる活動をして行きたいと考えています。

研究会への入会

 私たち研究会の会員は、一般主婦、飲食業者、会社役員、会社員、商店主、メディア関係者、陶芸家、大学の先生、学生、建築士、デザイナー、建設業者、石材業者、造園業者、ハウスメーカー等々多岐に亘っています。
 会員に共通していることはただ一つ「大谷石が好きだ!」ということです。多くの皆様の知人を通じて、或いは別紙「入会申込書」にて申し込んでいただければ幸いです。

NPO法人 大谷石研究会入会申込書LinkIcon

研究会の組織

・企画・渉外委員会(会の活動の企画、会員の親睦交流の促進及び対外活動を担う)

・広報委員会(年2回の広報誌の発行、HPの作成・更新、対外的広報活動)

・専門委員会(主に専門的・学術的研究、対外的石の街との学術的・文化的交流を計る)

・総務委員会(庶務会計、他の委員会に属さない業務)

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NPO法人 大谷石研究会

 役 員                      
 理 事 長    佐藤 公紀          顧   問    小野口 順久
 副 理事長    永見 正明          顧   問    伊藤 利光
 副 理事長    渡辺 慶子          顧   問    塩田 潔
 理   事    池田 絹代
 理   事    池田 光一
 理   事    宇賀神 史芳
 理   事    小林 基純
 理   事    坂本 湛子
 理   事    坂本 友見子
 理   事    佐藤 統
 理   事    武井 貴志
 理   事    和気 文輝
 理   事    遠藤 康一
 理   事    和田 昇三
 理   事    高橋 啓子(事務局長)

 2023年5月20日現在

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今までに支援を頂いた助成金

・平成17年度 公益信託 大成建設自然歴史環境基金 ・・・・ 1,000,000円
       (写真集「大谷石百選」製作費)

・平成17年度 (一社)栃木県建築士会 地域貢献活動基金・・ 500,000円
       (写真集「大谷石百選」製作費)

・平成24年度 財)建築技術教育普及センター・・・・・・ 1,000,000円
       (シンポジウム他活動費)

・平成25年度 (財)建築技術教育普及センター・・・・・・ 1,000,000円
       (シンポジウム他活動費)

・平成27年度 とちぎコープ(生協) NPO法人助成・・・ 200,000円  
       (大谷石文化普及活動全般)

・平成28年度 とちぎコープ(生協) NPO法人助成・・・・ 100,000円
       (大谷石文化普及活動全般)

・平成28年度 宇都宮市 市民活動助成金・・・・・・・・ 300,000円
       (小学生向け社会科副読本「大谷石の魅力」製作費)

・平成29年度 宇都宮市 市民活動助成金・・・・・・・・ 300,000円
       (「大谷石の魅力」の教師向け解説書とCD製作費)

・平成29年度 とちぎコープ(生協)NPO法人助成・・・・・  100,000円
       (大谷石文化普及活動全般)

・平成30年度 とちぎコープ(生協)NPO法人助成・・・・・  100,000円
       (大谷石文化普及活動全般)

・平成31年度 とちぎコープ(生協)NPO法人助成・・・・・  100,000円
       (大谷石文化普及活動全般)

・令和2年度 とちぎコープ(生協)NPO法人助成・・・・・   100,000円
       (大谷石文化普及活動全般)

・令和3年度 とちぎコープ(生協)NPO法人助成・・・・・   50,000円
       (大谷石文化普及活動全般)

・令和3年度 公益信託 大成建設自然・歴史環境基金・・・・・  500,000円
       (書籍「大谷石、未来へ」製作費)

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