未来に響け「石の声」シンポジウム vol.2
〈報 告〉
去る9月29日(土)に、大谷石研究会主催の
「未来に響け『石の声』シンポジウム vol.2」が開催されました。
・・シンポジウムテーマ「旧大谷公会堂の再生利用に向けて」
午前の部の採掘場見学には、予想していた人数をはるかに超える方々にご参加いただき、本当にありがとうございました。
新聞等での告知内容(当会の責任部分)に不備があったり、当日受付で混乱をきたしたりと、お越しいただいた多くの方に多大に迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
当会メンバー一同深く反省しており、今後はこのようなことがないよう、さらにしっかりと計画をたてて臨みたいと考えております。
ご容赦のお願いするとともに、今後とも大谷石研究会へのご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
さて、午前の部の見学会、お昼の部の焼きたてピザに引続き、午後の部のシンポジウムも多くの参加者をお迎えして定刻の開始となりましたが、その前に、前の週に内部を最低限改装した会場には、写真パネル等も展示され、そこに多くの参加者が集い、パネラーが壇上に上っている風景は、約50年ぶりに「公会堂」としての役割が復活したことを実感させてくれたのでした。
↑ シンポジウム会場(旧大谷公会堂内部)風景・・ステージ方向を見る
↑ シンポジウム会場(旧大谷公会堂内部)風景・・出入り口方向を見る
今回お招きしたパネラーは、
・荒牧澄多さん:NPO法人 全国町並み保存連盟常任理事
・上野仁史さん:ジェイ.クレス株式会社 代表取締役
このお二人と、当会理事長の小野口順久。司会は、当会副理事長の塩田潔により進められました。
↑ 壇上の4人
荒牧さんからは、ご自身が関わってこられた川越の歴史建築物再生の実例をもとに、そこに立ち塞がる大きな壁や、それを打開するための市民活動の重要性、それから生まれる行政へのアクション、といったことをお聞かせいただきました。
上野さんからは、宇都宮を離れていたことから見えてきた地元の良さ・大谷石の価値を、ご自身の事業の中でいかに高めつつ再建していくかのプロセスと今後についてお話しいただきました。
↑ 荒牧さんのプレゼンテーション
お二人のお話は、この「旧大谷公会堂」の再生に向けて、リアリティに富んだ実に貴重なものでありました。
また、小野口理事長がこれまで取り組んでこられた、「旧大谷公会堂の移築保存」活動についての報告は、会場からのご意見をもとに、さらに強固な意志として伝えられました。
その他、ご参加いただいたご意見なども含め、大いに盛り上がったシンポジウムの内容は後日まとめてご報告する機会を持ちたいと思います。
そして、改めまして、遠いところまたお忙しいところお集まりいただいた皆さんに、御礼申し上げます。
以上、今回のシンポジウムが盛会に終わることができたことをお伝えして、取り急ぎのご報告とさせていただきます。
(大谷石研 更田邦彦)
・・・「旧大谷公会堂」の再生利用に向けて
「旧大谷公会堂」の調査報告書を参照したい方はここから
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