3月見学会報告| NPO法人 大谷石研究会

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「大谷石建築の魅力を廻る」と「未来に響け『石の声』シンポジウム vol.3」報告書
〈更田〉

去る3月9日に開催されました、NPO法人 大谷石研究会主催「大谷石建築の魅力を廻る」と「未来に響け『石の声』シンポジウム vol.3」の報告書をまとめました。
大谷石建築の保存・再生についてお考えいただく一助になれば幸いです。
更田邦彦


NPO法人 大谷石研究会 主催
「大谷石建築の魅力を廻る」見学会 + 未来に響け「石の声」見学会+シンポジウム vol.3 
報告書

開催日時:平成25年 3月 9日 9:30-16:30
開催場所:見学場所/宇都宮市内の大谷石建築他 
     シンポジウム会場/渡邊家住宅(栃木県宇都宮市大谷町)
報告者 :NPO法人大谷石研究会専門部会委員 更田邦彦(ふけだ くにひこ)
報告日 :平成25年 3月17日

1.
見学会+シンポジウム開催の経緯とその主旨
前回開催されたシンポジウム vol.2では、90名以上もの参加者が参会し、「旧大谷公会堂」の再生利用を中心に大谷の歴史建築の今後の活用にいたる議論を、ゲストパネラー2名のお話とともに深めることができた。大いにその成果があげられたことは、その後報告書にまとめられている。
今回は、地元に現存する大谷石建築をできるだけ多くの人に見てもらうことで、それらの現状を知ってもらうとともに、その価値を感じてもらい、今後の保存や再生利用活動について理解を深めてもらうことを目的として実施した。
これらは、今年度(平成24年度)は、「財団法人 建築技術教育普及センター」にて事業助成が承認され、その大いなる後押しにより、2回目に引続きこの3回目も実施の運びとなったものである。

2.
開催当日の進行概要(見学会→シンポジウム)
当日は、参加者全員(30名+本会スタッフ9名)に、宇都宮市指定文化財である「旧篠原家住宅」に集合いただき、9:30、その見学をスタートに、昼食を挟んで15:00まで11箇所のスポットをバスで巡る見学会を行った。
その後、最後の見学場所であった「渡辺家住宅」にて、見学会の感想を含め大谷石建築の今後について参加者の意見を聞いた。
開催日は、お天気に恵まれ気温も20℃を超える暖かさで、全行程を無事スケジュール通り終了することができた。

3.見学会の概要 (写真は全て報告者が撮影した)
1)旧篠原家住宅
明治28年(1895年)に建てられた旧家で、主屋と新蔵が、国指定重要文化財建造物、文庫蔵と石蔵が、宇都宮市指定文化財・有形文化財建造物に指定されている。主屋を含む屋敷内全ての建物に大谷石が使われている。
参加者は、係員の説明を受けながら見学した。

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2)カトリック松が峰教会 
マックス・ヒンデルの設計で昭和7年に竣工したカトリック教会。
宇都宮市の大谷石建築を代表する国登録有形文化財の建物である。構造はRC造で、大谷石は外装・内装材として貼り石で使われている。
参加者は、本会スタッフの説明を受けながら、建物の内外部を見学した。

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3)ダイニング蔵 おしゃらく
昭和13年に建てられた公益質屋を、宇都宮市まちづくり推進機構が買取り改修工事を行い、平成23年に建物として復活を遂げた。公募で飲食店に決まり開業以来人気レストランとなった。
お昼の営業前に、店員の方から説明を受け見学した。

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4)聖ヨハネ教会(愛隣幼稚園)
上林敬吉の設計により、昭和8年(1933)に竣工した教会建築。鐘楼のデザインと聖堂内部の木造シザーストラスによる小屋組が特徴的である。昨年国登録有形文化財に指定された。
参加者は、司祭の小野寺氏の説明のもと、内外部の見学をした。

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続きは、下記サイトからご覧ください。
http://www.fukeda-lab.jp/researches/

(このイベントの様子は一般で参加しましたアサヒタクシー株式会社 笠原正人社長の記事を会報誌に紹介しています。併せて会報誌15号もご覧ください)